12月に入って長野県佐久市の70代と80代の女性が警察官などを名乗る男から金の購入を指示され、玄関先に置いておいてそのまま持ち去られる被害が相次いでいます。 長野県内で「金」を購入させる手口の詐欺被害が確認されたのは初めてで、2件合わせて4600万円ほどの被害となっています。 このうち、佐久市の70代女性には警察官を名乗る男から「詐欺事件で逮捕した犯人があなたの名義の通帳を持っていた」と電話がありました。 その上で、男から、「金を購入してください」と言われ、1800グラムの金塊を購入しました。 その後、受け取りにいくので玄関先に置くように指示があり、女性は12月下旬に、玄関先の牛乳箱の中に金の地金を入れてだまし取られてしまったということです。 被害は2500万円に上っています。 また、口座の現金を金に変えるような手口では、12月に、佐久市の別の80代女性が金の地金2100万円相当を購入して同じ手口でだまし取られました。 警察が、この80代の女性の被害を調べていく中で、同じ会社から相当な額の金を購入していた高齢者がいることが分かり、70代の女性の被害も分かったということです。 警察が同様の手口に注意するよう呼びかけています。