性的画像の送信を強要「セクストーション」続発 兵庫でも少女ら被害 25年の相談は3倍に

インターネット上で性的な画像の撮影や送信を強要したり、それを公開すると脅したりする「セクストーション(性的脅迫)」の被害が全国で相次いでいる。性暴力被害者を支援するNPO法人「ぱっぷす」によると、2025年の被害相談数は3450人と前年の約3倍に。兵庫県内でも事件の摘発が続いており、特に未成年の女性が狙われるケースが目立つとして県警は注意を呼びかけている。(長沢伸一) セクストーションは「性的な」と「ゆすり」を意味する英単語を組み合わせた造語。性的画像を使って金銭を要求するほか、脅迫を用いて性的な画像などを要求する行為を指す。 25年3月、県警は不同意性交と児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、千葉県の男子大学生を逮捕した。 男子大学生はゲームアプリで女性になりすまして当時16歳の少女に近づき、無料通信アプリでやりとりするようになった。少女に自身の写真や名前、年齢などを送信させると、次は男を登場させ「(個人情報を)ネット上にさらす」と脅し、ビデオ通話を使って性的な行為をさせたとされる。 4月には西宮市の介護職員の男を、不同意性交と未成年者略取の疑いで逮捕。交流サイト(SNS)で知り合った当時15歳の少女に「個人情報を広める」と脅し、自宅に連れ込み、性的行為をしたとされる。 5月には南あわじ市の男子高校生が、元交際相手の女子高校生に「裸の写真をまく」などとLINE(ライン)で脅し、面会を求めたとして、強要未遂の疑いで逮捕された。 ■脅しがエスカレートすることも ぱっぷすによると、24年前半の相談数はひと月に50~70人程度で推移していた。それが同年の後半から100人を超え、25年1月以降は300人前後となった。担当者は急増の理由を「ネットが身近になったというだけでは説明しきれない」としてこう分析する。 新型コロナ禍で、人と人との対面が難しくなる中、ビデオ通話がコミュニケーションツールとして定着した。「それでも、ビデオ通話の内容が相手に録画されている可能性があるという認識は、まだ十分に共有されていないようだ」 送信してしまった画像や動画は保存や複製、拡散が簡単にできてしまう。女性だけでなく、男性もマッチングアプリなどで恋愛感情や信頼感を抱くよう仕向けられ、撮影に応じて被害に遭う事例がある。 被害者の多くは、恥ずかしさや恐怖から誰にも言えず、一人で抱え込んでしまうといい、ぱっぷすはサポートの大切さを強調する。 「周りの大人や支援者が、被害者を責めずに受け止める姿勢を持つことが必要。脅しに応じても画像や動画などが削除される保証はなく、むしろ脅しがエスカレートすることがある。絶対に応じてはいけない」

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