闇バイトが奪った金の回収容疑で男逮捕 「報酬もあり安易な気持ち」

千葉県船橋市飯山満町の住宅で昨年10月、住人の夫婦が暴行を受けて現金約1千万円などが奪われた強盗致傷事件で、奪われた現金を回収・運搬したとして、県警は13日、埼玉県川口市の無職保坂海斗容疑者(25)を組織犯罪処罰法違反と盗品等運搬容疑で再逮捕し、発表した。「何らかの犯罪によるお金とは認識していた」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、保坂容疑者は何者かと共謀し、昨年10月9日午前4時10~35分ごろ、東京都足立区の公園のトイレ内に置かれた現金約600万円を、犯罪による収益と知りながら回収し、同区の商業施設まで車で運んだ疑いがある。 ■横浜の事件でも回収役 県警は公園内の防犯カメラ映像などから保坂容疑者を特定した。匿名性の高い通信アプリ「シグナル」で指示を受けていたとみられ、「何度か同じことをして、捕まらないと思っていたし、報酬ももらえるからと安易な気持ちだった」と供述しているという。 事件では、闇バイトに応募して住宅に押し入ったとして男2人が強盗致傷罪などで起訴されたほか、同区の無職、木本未穂被告も現金回収役として起訴されている。保坂容疑者と木本被告の2人は横浜市青葉区で昨年10月15日に起きた強盗殺人事件でも回収役として起訴されている。(杉江隼)

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