【AFP=時事】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣布を内乱容疑などで捜査している合同捜査本部は30日、停職中の伊氏が出頭要請に応じなかったため、ソウル西部地裁に拘束令状を請求したと発表した。現職大統領に対する拘束令状の請求は、韓国憲政史上初。 今月初めの「非常戒厳」宣布を受け、韓国国会は14日、伊氏に対する宣布弾劾訴追案を可決。伊氏は職務停止となった。今後、憲法裁判所が6か月以内に弾劾の妥当性を判断する。 伊氏の衝撃的な行動により、韓国はここ数十年で最悪の政治危機に陥っている。先週には大統領の代行を務めていた韓悳洙(ハン・ドクス)首相についても、伊氏の捜査関連の法案に署名しなかったことを理由に、議会が弾劾訴追案を可決。事態は一段と混迷化してきた。 元検察官の伊氏は、今回の捜査でこれまでに3回出頭を要請されたが、いずれも拒否。29日に設定されていた期限を迎えた。【翻訳編集】 AFPBB News