栃木強殺8日前の「不審車」男、東京のタワマン侵入盗事件にも関与か

栃木県上三川(かみのかわ)町で起きた強盗殺人事件の8日前に被害住宅付近で盗難ナンバーを付けた車に乗っていたとされる男(41)が、東京都内のマンションで4月に起きた侵入盗事件に関与した疑いがあることがわかった。警視庁は17日、この男を住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕した。 捜査関係者によると、男は闇バイトに応募したとみられるという。各地で起きている強盗・侵入盗事件には匿名・流動型犯罪グループ(匿流)が絡んでいるとみられ、警視庁などは、標的の住所や資産状況などをまとめた「案件」情報が出回っている実態についても調べている。 捜査関係者によると、男は清掃作業員の渡辺昌英容疑者=茨城県八千代町。 渡辺容疑者は4月8日未明、何者かと共謀し、東京都新宿区北新宿のタワーマンションの一室に侵入し、現金約1500万円が入った金庫を盗んだ疑いがある。渡辺容疑者は、他の実行役2人らと車に乗って現場を訪れ、見張りをしていたとみられるという。当時、この一室に人はいなかった。警視庁が残る実行役らの行方を追っている。 ■酷似した車、栃木と東京の2事件でも使用か 上三川町の被害住宅付近では4月以降、不審な車などの目撃情報が相次いでおり、5月6日に警戒中の警察官が見つけた不審車に渡辺容疑者が乗っていた。盗難ナンバーを付けているとして盗品等保管容疑で逮捕されていた。 5月14日にはこの住宅で強盗殺人事件が起きた。 捜査関係者によると、渡辺容疑者が乗っていた車は黒い乗用車。この車に酷似した車が、今回の再逮捕容疑となった4月のマンションでの侵入盗事件や、3月に発生した東京都新宿区の酒店事務所への侵入盗未遂事件でも使われていた。いずれも現場付近の防犯カメラに映っており、栃木と東京では異なる盗難ナンバーを付けていたという。 ■入口は「闇バイト」か 渡辺容疑者は栃木県警の調べに対し、「インターネットで検索して闇バイトに応募した」などと供述していた。今回の窃盗事件についても、闇バイトに応募し、他の実行役とはSNSで知り合ったとみられるという。 警視庁などは、一連の事件には匿流が絡んでいるとみている。都内ではほかにも強盗や侵入盗事件が相次いでおり、その背景には、標的となる情報が複数のグループに流通する構図があるとみられている。 標的の住所や資産状況、不在時間などをまとめた「案件」情報が、「案件屋」らを通じて実行役に渡っているとみて、警視庁が実態解明を進めている。(堅島敢太郎)

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