「自分が怠けていたと実感した」日本野球の強みをイ・スンヨプ巨人打撃コーチが告白 阿部慎之助前監督からチームを離れる直前に受けた「言葉」とは?

「日本の野球が強いワケを知りたい」 そう大志を抱き、日本に舞い戻った名助っ人は、指導者として研鑽の日々を送っている。昨年10月の秋季キャンプで巨人の臨時コーチとして招聘され、直後に1軍打撃コーチとなったイ・スンヨプ氏だ。 2003年に年間56本塁打を放ち、韓国野球界で「国民的打者」として愛されたイ・スンヨプ氏は、ロッテ、巨人、オリックスと8年に渡ってNPBでプレー。06年から約5年間に渡って在籍した巨人では、加入初年度に41本塁打、108打点を叩き出すと、翌年も30本塁打をマークして原辰徳元監督が率いたチームのV奪回に大きく貢献していた。 現役時代の繋がりが指導者に転身してからも活きた。昨年6月に斗山ベアーズの監督職を辞任してからフリーの身となっていたレジェンドは、かねてから親交があった阿部慎之助前監督からの誘いも受け、巨人での指導者生活を決意した。 就任から約8か月の時が経った6月21日に韓国の日刊紙『東亜日報』のインタビューを受けたイ・スンヨプ氏は、指導者として日本球界に携わる中で、新たな気づきを得たという。 「日本の選手たちはチーム練習以外にも個人練習を本当にたくさんしている。私が15年ぶりに日本に戻ってきたが、その間に自分が怠けていたことを改めて実感した」 あくまで同氏が目にしているのは巨人の選手だけだが、それでも韓国球界との“違い”を痛感したというイ・スンヨプ氏は「韓国の一部のファンは、練習をやりすぎると『古臭い野球』と批判する。だが、プロ野球選手なら野球に100%専念しなければならないはずなんだ」と強調。そして、自身が「知りたい」と追い求めた日本の強さの理由を分析した。 「日本の選手たちはスーパープレーというよりも、基本中の基本と言えるプレーをしっかりとこなす。たしかに華やかさには欠けるが、幼い頃から培ってきた徹底した基礎技術、ミスを減らす努力、野球に対する真剣な姿勢こそが、彼らが先進国であり続ける秘訣だと考えている」 そんな巨人での指導者生活では、思わぬ出来事もあった。5月25日に長女に対する暴行の疑いで警視庁に現行犯逮捕された阿部前監督が辞任。オフェンスチーフコーチを務めていた橋上秀樹コーチが監督代行となった。 電撃的な人事を受けて「名誉であれ不名誉であれ、監督が辞任した以上、自分がここにいるべきか、去るべきか、大いに悩んだ」というイ・スンヨプ氏だが、残留を決意。阿部前監督からは「若手をよろしく頼む」と言葉をかけられたという。 紆余曲折はあれど、巨人での日々は充実している。「私にはまだ夢がある。野球が大好きだし、野球に対する情熱も相変わらず大きい」という韓国球界のレジェンドは、指導者として再び野球に没頭できているようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]

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