「戒厳令」混迷の韓国を金正恩氏はどう見る?「兵士の血で稼いだ金」で北朝鮮は2025年どう動くか

12月3日深夜、韓国の尹錫悦大統領が突然宣言した「非常戒厳」によって、韓国は今も混迷を極めている。 非常戒厳を尹大統領に進言したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相をはじめ、戒厳に深く関与した軍の司令官がすべて逮捕され、捜査を進める警察のトップにも手錠がかけられた。検察や警察の合同捜査本部は尹大統領に出頭を要請し、現職の大統領が史上初めて逮捕される可能性もささやかれる。 ソウル市内では今も尹大統領の責任を追及する声が響き続けている。 お隣、北朝鮮は「第一の敵対国」の混乱をどうみているのだろうか。 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は12月11日、「独裁の銃剣を国民にちゅうちょなく突きつける衝撃的な事件で、韓国全土を阿鼻叫喚の状態に陥れた」と報じた。 しかし、記事は事実関係が中心。罵詈(ばり)雑言で埋め尽くされるいつもの記事と比べると批判のトーンは抑えめだった。 報道自体も非常戒厳宣言から8日後。朴槿恵元大統領の弾劾訴追案が成立した際、数時間後に報じていたのとは全く趣が異なる。 “敵失”に乗じて非難の嵐を展開してもおかしくないところだが― 金正恩総書記は今、韓国をどのように見ているのか。 そして2025年はどのように動くのだろうか。

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