中国遼寧省大連で日本人2人がレアアース(希土類)関連製品の持ち出しを巡って中国側に拘束された問題で、2人が1カ月前後の長期拘束を受けた後、6月中下旬に逮捕されていたことが30日、関係者の話で判明した。中国の税関当局は5月に2人を「国家輸出入禁止貨物密輸」の容疑で拘束し、6月中下旬に逮捕。30日時点では起訴・不起訴の判断には至っていないという。 関係者によると、2人が所属する大手重電、富士電機グループは現地で電磁開閉器(マグネットスイッチ)などを製造。中国側は同グループが規制対象のレアアース磁石を組み込んだ自社製品を日本に輸出した後、レアアース磁石を取り外した密輸の疑いで捜査しているという。 中国側は5月18日と25日に2人を拘束。拘束から、日本の逮捕状にあたる「逮捕承認」が請求されるまでの日数は、中国の法律で「原則3日以内」とされるが、最長で認められる30日間に近い日数がかかったという。 在中国日本大使館などによると、中国の刑事手続きでは、最初に身柄を拘束されてから、逮捕承認請求までが最長30日間、逮捕までが7日以内、起訴の審査までが最長7カ月、起訴までが最長約6カ月半かかる。起訴までに計1年以上かかる可能性があり、不透明で長期化するため、「人質司法」との批判もある。