アフリカ西部にある最貧国の一つ、シエラレオネを拠点とする犯行グループのもとで、日本にいる人を狙った特殊詐欺事件に関与したとして、兵庫県警は1日、神奈川県内の60代の男ら9人を詐欺容疑で逮捕した。 捜査関係者への取材でわかった。 特殊詐欺事件をめぐっては近年、カンボジアやミャンマーなど東南アジアにある犯行グループの拠点などで日本人容疑者が現地当局に摘発されるケースが相次ぐ。 捜査関係者によると、アフリカの国を拠点とする特殊詐欺事件で日本人容疑者の関与の疑いが浮上するのは異例という。 ある警察関係者は「東南アジアでは摘発されやすくなり、拠点を移した可能性もある」とみる。 捜査関係者によると、60代の男らは共謀して昨年6月、シエラレオネから日本国内に住む人に電話をかけるなどし、うその事情で多額の現金が必要であるかのように信じ込ませ、数千万円をだまし取った疑いが持たれている。 60代の男は、シエラレオネから詐欺電話をかける役割の「かけ子」を日本で募り、勧誘したとする職業安定法違反容疑で逮捕、起訴されているという。兵庫県警は男が「リクルーター」のグループの上位者とみている。 ■「知人が送り込まれそうになった」 他の詐欺容疑での逮捕者の中には、実際にシエラレオネに渡航し、かけ子として現地から日本に電話をかけた疑いが持たれている人物も含まれるという。 県警が捜査を始めたきっかけは2025年春ごろにあった「知人がシエラレオネに送り込まれそうになった」との内容の通報だったという。