秋田県職員と横手市の業者の役員を送検 記録的大雨の復旧事業巡る新たな贈収賄事件

2023年7月の記録的大雨に伴う秋田県発注の復旧事業を巡り、便宜を図った見返りに県職員の男が横手市の業者から金を受け取ったとして再逮捕され、業者の役員の男が逮捕された贈収賄事件で、警察は8日、2人の身柄を秋田地方検察庁に送った。県職員の男は、受け取った金をほぼ使い切ったという。 秋田地検に身柄を送られたのは、県秋田地域振興局建設部保全・環境課に所属していた三浦学容疑者(49)と、横手市の土木建築会社「クラフト」の取締役・小松谷行義容疑者(51)。 クラフトは、2023年7月の大雨で冠水した秋田市の秋田中央道路トンネルの復旧に向けた排水業務の再委託先に選ばれた。その際、三浦容疑者はクラフトが選ばれるよう便宜を図り、その見返りに秋田市内で現金100万円を受け取ったとされている。 トンネルの排水業務は2023年7月中旬に始まり、10月下旬までに完了した。この業務でクラフトに約1億3000万円が支払われている。 警察によると、三浦容疑者は受け取った金を飲食やギャンブルに使っていて、ほぼ使い切ったとみられている。 警察は2人の認否を明らかにしていない。 なお、三浦容疑者は、8月に男鹿市の目黒林業の元社長と同様のやり取りをした別の贈収賄事件で、逮捕・起訴されている。

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