電車内で執拗(しつよう)に女性の髪の匂いを嗅ぐなどしたとして、京都府警伏見署は8日、京都府迷惑行為防止条例違反(卑わいな行為の禁止)の疑いで、宇治市の就労支援施設従業員の男(48)を逮捕した。 逮捕容疑は6月13日~7月5日、京都市伏見区を走行中の電車内で4回にわたり、女子高校生(16)ら女性3人の背後から体を密着させて、髪の匂いを執拗に嗅ぎ、手で腰を触るなどした疑い。「7月5日に背中から髪の匂いを嗅いだことに間違いないが、他の3回はやっていない」と容疑を一部否認しているという。 同署によると、6月上旬、府警に「電車内で白杖(はくじょう)を持った男性が女性の背後から匂いを嗅いでいる」との情報が寄せられ、警戒していた。男は視覚障害者で、調べに対し「白杖を持っていれば、女性に密着して匂いを嗅いでも許してもらえるだろうと思った」などと供述しているという。