Jack Kim [ソウル 8日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領に対する拘束令状を裁判所が再発布したことを受け、尹氏の弁護団は8日、令状は誤った管轄の裁判所から出されたもので、高官犯罪捜査庁(高捜庁)には現職の大統領を捜査する権限がないとして、令状失効は受け入れられないと述べた。 尹氏が公邸から逃走したとの一部国会議員の指摘を「悪意あるうわさ」だとして否定し、7日に公邸で大統領に会ったと述べた。 高捜庁の呉東運処長は7日、国会委員会で、3日に拘束令状の執行に失敗したことを謝罪。「2回目の令状執行を最後にするという強い決意で、準備を徹底し、目的を達成するために最善を尽くす」と述べた。新たな拘束令状の期限は明らかにしなかった。 韓国メディアは、警察の特殊戦術部隊と重装備を動員してバリケードを突破し、2000人以上の警察官が大統領警護官を引きずり出すなど、さまざまなシナリオを報じている。 明知大学のシン・ユル教授は、警察はおそらく検討されているであろう戦術的作戦について豊富な経験を持つとし「2度目であれば、警察はユン氏の身柄を確保できるだろう」と述べた。