カンボジア拠点詐欺、トップとみられる男を起訴 資金分配資料押収か

カンボジア北西部・ポイペトを拠点とした詐欺事件で、名古屋地検は28日、拠点のトップとみられる会社役員佐々木裕介容疑者(39)ら、20~53歳の男女12人を、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪で起訴し、発表した。認否は明らかにしていない。 愛知県警などの合同捜査本部によると、佐々木容疑者は拠点の運営費などを投じる「オーナー」の立場で、他の11人は「かけ子」といい、捜査の過程で、詐取金の分配に関係するとみられる資料を押収したという。 それによると、拠点の使用料で毎月約600万円を計上していたとみられる。かけ子には報酬で約2割を、現地当局にも約1割を計上していた可能性がある。佐々木容疑者は、ポイペトの他にもカンボジアのシアヌークビルの詐欺拠点の運営にも関与していたという。容疑者は捜査本部に事件の詳細は話していないという。 起訴状などによると、佐々木容疑者は仲間と共謀。昨年2~5月、警察官をかたってうその電話をかけ、茨城県の30代の女性に現金3140万円を、千葉県の40代の男性に100万円を、他人名義などの口座に振り込ませ詐取したなどとされる。 佐々木容疑者の逮捕容疑は同法違反(組織的詐欺)だが、地検は詐欺罪に切り替えるなどした。他の11人のうち男1人は在宅起訴という。捜査本部は28日、千葉県の男性が被害者となった詐欺事件でかけ子をしたとして、新たに男1人を同法違反容疑で逮捕した。黙秘しているという。(山下寛久、周毅愷)

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