米憲法修正第5条を盾に答弁拒否 ファウチ氏上院公聴会で黙秘

コロンビア特別区、7月30日 (AP) ー 米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ前所長は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックへの対応を巡り、共和党主導で開かれた上院委員会公聴会で、憲法修正第5条が定める黙秘権を行使し、上院議員からの質問への回答を拒否した。 同氏に対し証言を求める召喚状を出したのは、長年にわたり元感染症専門トップの同氏と激しく対立してきたケンタッキー州選出のランド・ポール上院議員。ポール議員をはじめとする一部の共和党議員は、兼ねてよりファウチ氏の逮捕を要求してきた。 ファウチ氏はバイデン前大統領から大統領恩赦を受けているものの、批判派の一部は、宣誓下で偽証を行った場合には依然として訴追される可能性があると指摘している。ファウチ氏による黙秘権の行使は罪を認めたことを意味するものではないが、現時点では訴追の可能性を回避する形となった。 一方で、同氏が回答を拒否したことにより、世界保健機関(WHO)が2020年3月にパンデミックを宣言して以降、何年にもわたってくすぶり続けてきたウイルス発生源や対応策をめぐる党派間の対立が一段と激化する可能性がある。 公聴会に先立ち、ポール議員はパンデミック期のファウチ氏の個人日記1000ページ以上を公表した。記述の一部には、ワクチンが開発される前に世界中の科学者が未知のウイルスの解明と予防策に追われていたパンデミック初期段階における、ファウチ氏の葛藤や苦悩が綴られていた。しかし、こうした思いは2024年に出版された同氏の回顧録や当時のインタビューでも既に語られている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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