自販機のストローなめて戻したフランス人男に罰金刑 シンガポール

【AFP=時事】シンガポールの裁判所は29日、オレンジジュースの自動販売機に備え付けられていたストローをなめてから元に戻したフランス人の男に対し、公共秩序法違反で有罪とし、罰金600シンガポール・ドル(約7万6000円)を科した。 ディディエ・ガスパール・オーウェン・マキシミリアン被告(19)は、ストローをなめてから元に戻す場面を撮影し、動画をSNSに投稿したことを認めた。 今年3月12日に起きたこの事件の動画は、投稿直後にインスタグラム上で拡散。公序良俗や衛生規則の厳格な適用で知られる同国で激しいバッシングを引き起こし、逮捕へとつながった。 ケリー・ホー判事は判決言い渡しの際、同被告の「年齢および悪質性」を考慮し、保護観察処分や地域奉仕命令などの代替措置は科さないとした。 検察側は弁護側の罰金刑の提案に同意し、違法性の程度は「比較的軽微」であり、衛生面は損なわれたものの、一般市民がそのストローを使用することはなかったため「実害はなかった」と説明。さらに、同被告が「可能な限り早い段階で罪を認めた」点も考慮された。 ダークスーツにノータイの白いシャツ姿で出廷したマキシミリアン被告は、判決の言い渡しを被告人席で静かに聞いていた。傍聴席には両親の姿もあった。一家は判決言い渡し後すぐに裁判所を後にし、記者団への取材には応じなかった。 弁護人はこれに先立ち、保護観察処分ではなく情状酌量による罰金刑を求めていた。被告の家族がシンガポール国内で身元保証人を確保するのが困難であること、また今年9月には学業を継続するためフランスへ戻る必要があり、地域奉仕命令が不適切なことなどを理由に挙げた。 弁護人は「本人は今回の一連のトラブルを引き起こしたことを深く反省している」と判事に対して述べ、家族からも厳しく戒められたと付け加えた。 シンガポールは、公共の場での迷惑行為や不法行為に対して妥協のない厳しい姿勢をとることで知られている。 昨年には、映画『ウィキッド 永遠の約束』のアジアプレミアの際、メインキャストのアリアナ・グランデさんに飛びかかったオーストラリア人の男に対し、9日間の拘禁刑を科し、服役後に強制送還している。【翻訳編集】 AFPBB News

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