2024年、北海道江別市で当時20歳の大学生、長谷知哉さんが集団暴行を受け死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で30日、逮捕後の主犯格とされる男(当時18)を鑑定した医師は「トラブルに関わることが自分に期待されていることと思った」などと、当時の男の心情について述べました。 強盗致死などの罪に問われている当時18歳の主犯格とされる男と当時17歳のアルバイトだった少年の2人の審理は分離され、30日は、当時18歳の主犯格とされる男の審理が行われました。 ■全部の暴行に関与した 冒頭陳述で検察側は、「(主犯格とされる男に)最大限の責任、非難が向けられるべき。6人が集団で一体となり、逃げようとした被害者をふさぎ、金品を奪った。強盗致死について一方的に主犯格とされる男が暴行し、金品を要求、全部の暴行に関与した。暴行は50回以上と激しく、多大な身体的苦痛を与えた。詐欺や窃盗についても、預金を引き出すことを発案し、一番多い9万円を受けとり、共犯者への分配も決定した。犯行後の事情も、スマホや衣類を投棄し、隠滅工作の中核になった。その後のラインのメッセージは被害者を冒とくし、生命を軽視している」 情状面では、「18歳と若年だが、アルバイト経験で社会生活に支障はなく、金品を奪うことの違法性を理解している。当時17歳の少年と出頭しているが、共犯者全員が出頭した後で犯行発覚が必至の状態で酌むべき事情ではない」と主張しました。 ■男を何もサポートしなかった親の問題 一方で弁護側は、「逮捕の後、(主犯格とされる男が)何か理由があるのかと考えたが、なかった。被害者にまったく非はない、そこまでやるのかという理由などない。問題はその程度の理由で犯行をしたということ」などとしたうえで、小さいころから理解力が低かった男を何もサポートしなかった親の問題でもあると主張しました。 また、公判では、主犯格とされる男の情状鑑定をした医師が、弁護側の証人として出廷しました。