世界の警察を巡るロンドン警視庁の刑事、広島県警察学校を訪問 交番制度に関心

英国ロンドン警視庁の刑事巡査部長アレックス・ウィリアムズさん(48)が、世界各国を自転車で巡り、現地の警察活動を学んでいる。国際警察協会(IPA)の75周年事業で、32カ国目となる日本では広島県警察学校(坂町)に立ち寄った。「警察が地域とどう信頼を築くか。各国共通のテーマだ」と、2027年のゴールを見据える。 7月中旬。ウィリアムズさんは現職警察官やOBでつくるIPA広島支部の招きで、愛車に乗り県警察学校を訪れた。 初任科生33人に混じり、胴着姿で逮捕術を体験。校内の模擬交番や学生寮の居室などを見学した。その後は教壇に立ち、地域警察や刑事部に所属した経歴を紹介。旅先の写真を示しながら、各国の警察や訓練機関を訪ねる計画を伝えた。 日本には6月上旬に北海道に入り、約3カ月間の滞在を想定する。各地のIPA支部の協力を得て縦断中だ。県警察学校の警察官たちとの懇談では、英国には日本のような交番制度はないとし、「交番が多くあれば警察官と住民の距離がさらに近づき、より多くの犯罪を未然に防げるのではないか」と関心を寄せた。 これまでにオランダやイスラエル、インドなどを訪問してきた。人口規模や経済状況、犯罪・治安情勢が異なる中、住民に対し「警察をどう思っているか」「地域の警察を信頼しているか」と必ず尋ね、警察に求められる役割を考えているという。 この1年で感じたことは―。「警察への信頼は個々の警察官の日々の対応で築かれると改めて感じた。住民との信頼関係を築くことが犯罪抑止につながる」。今後は東南アジアなどを訪問する予定で、帰国後は各国で得た知見を基に、警察が地域社会とどう関われば犯罪を減らせるかについて論文形式でまとめる。

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