車が故障して焦る気持ちにつけ込み高額な修理費やキャンセル料を請求する、悪質なロードサービス業者に関する相談が千葉県内で相次いでいる。県消費者安全推進室によると、県消費者センターや県内の市町村に寄せられたロードサービスに関連するとみられる相談は2025年度中に219件、本年度は8月5日までに149件あり、24年度の38件と比べて大幅に増加している。車を使う機会が増え、ロードサービスの受け付けも増加するお盆期間を前に、関係機関が警鐘を鳴らしている。 (平嶋奏葉) 県警は8月、ロードサービスを依頼した男性に暴言を吐いたとして、「ロードサービス樫原」を名乗る自称自営業の男を侮辱容疑で逮捕した。このケースでは、タイヤのパンク修理費用などとして12万円を請求。あまりに高額だと指摘されると、キャンセル料として6万6千円を請求していたとされる。男性はインターネットでこの業者を見つけ、連絡したという。 ◆支払えば回収困難に 県消費者安全推進室によると、ホームページに格安の料金が書いてあるにもかかわらず、対面してから高額の料金を請求された場合は「訪問販売」と見なし、クーリングオフを行うことができる。一方で、同室の担当者は「一度支払ってしまうと、相手が拒否するなどしてお金を取り戻すのが難しい場合も多くある」と説明。「高額請求された場合はその場ですぐ支払わず、県消費者センターに相談して」と呼びかけている。 県消費者センターによると、「ロードサービス」などと検索して上位に表示されるサイトは多くが広告で、焦ってこれらの業者に連絡したことでトラブルに巻き込まれるケースが多い。電話して話を聞き、サービスを断ったにもかかわらず業者が押しかけてきた例もあったという。 同センターの担当者は「検索サイトで一番上に出てくるものは広告サイト。冷静に下まで検索結果を見て判断してほしい」とした上で「できればJAFや契約している損害保険会社へ連絡を」と提案した。 ◆トラブル備え点検を 帰省や行楽で、車を運転する機会が増えるお盆。JAF千葉支部によると、昨年のお盆期間(8月9~18日)の同支部のロードサービス受け付け件数は計2853件で、通常時よりも増加した。担当者は、まずはロードサービスを依頼せずに済むよう「車に乗る前に点検を」と呼びかける。 同期間の出動理由はバッテリー上がりやタイヤのパンク・バーストなど、事前の点検で防げるトラブルが多かった。担当者は「バッテリーの期限を確認し、車の周りを1周してタイヤなどをチェックしてほしい」と備えの大切さを強調した。