【08月14日 KOREA WAVE】韓国最大規模の児童・青少年の性的搾取物や違法撮影物の流布サイトと、約4兆7000億ウォン(約5170億円)規模の違法賭博サイトを運営していたグループが摘発され、検察に送致された。 ソウル警察庁サイバー捜査課は12日、違法撮影物の流布サイトなど10カ所以上を組織的に運営した40歳の運営関係者と36歳のサーバー管理者を、児童・青少年の性保護に関する法律、性暴力処罰法違反などの疑いで拘束し、検察に送致したと明らかにした。 警察は共犯13人についても捜査を続けている。海外に滞在している暴力団の副頭目で組織の責任者を務める54歳の男と、フィリピン国籍の53歳の管理責任者については、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針だ。 グループは2019年8月ごろから2026年8月3日まで、フィリピン・パサイ市などで賭博サイト向けシステム「AGA Global」などを開設。その傘下に性的搾取動画の流布サイトや、ポルノ・賭博サイトへのリンクを提供する10カ所以上の違法サイトを構築し、賭博サイトを宣伝して会員を集めた疑いが持たれている。 2日時点で、運営していた性的搾取物の流布サイトには11万6250本の動画が掲載され、登録アカウントは285万88件に達した。投稿の累計閲覧回数は53億5359万2508回に上った。 また、「AGA」本部が直接運営した「ガーデンカジノ」「ゴールデンビューカジノ」などのサイトに加え、提供した16の賭博サイト、共同運営した587の販売代理サイトなどを合わせた5年間の賭け金総額は、約4兆7000億ウォン(約5170億円)に上る。 警察は、グループがこれらのサイトから得た不当な利益を約476億ウォン(約52億3600万円)と推定している。サーバーを追跡してデータベースを確保し、賭け金の規模を算出したという。 組織の責任者が逮捕されれば、傘下サイトからの広告収入や、賭博サイト向けゲームマネー入金システムの制作手数料などを含め、不当利益の規模はさらに増える可能性があるとしている。 警察は2025年11月、違法サイトの運営者を処罰するよう求める女性団体からの告発を受け、ソウル警察庁サイバー捜査隊を主管部署として捜査を開始した。 2026年2月ごろに40歳の運営関係者を特定し、フィリピンの住居や事務所を把握。韓国へ入国した2日、仁川空港に到着した航空機内で逮捕した。 また、米国土安全保障捜査局(HSI)、欧州刑事警察機構(ユーロポール)、韓国国家情報院などとの連携により、実質的なサーバー管理権限を持つ36歳のサーバー管理者も逮捕した。 この人物はコンピューター工学の博士号を持つセキュリティー専門家で、仮想サーバーなどを利用し、捜査機関による追跡を避けていたという。 ソウル警察庁は、犯罪収益について起訴前の没収・追徴保全や国税庁への課税資料の通知などを進めるとし、海外捜査機関やホスティング会社、国家情報院などとの連携を強化して違法サイトの根絶に取り組む方針を示した。 警察庁は今後、ソウルなど主要な市・道警察庁に違法サイト特別捜査チームを新設する予定だ。海外にサーバーを置く違法サイトを集中的に捜査し、運営者の摘発や元データの削除などを進めるとしている。 さらに、違法サイトの追跡・捜査とデジタル性犯罪被害者の保護に向け、放送メディア通信委員会や性平等家族省と政府横断の協議体を設置し、2026年8月中に総合的な対応策を発表する予定だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News