〈そのうち母親は、家のどこにトイレがあるかも分からなくなっていた…離婚して親と同居した女性を襲った“終わりの見えない”介護地獄のリアル〉 から続く 「夫の介護? そんなの絶対にあり得ません!」 そう断言するのは元看護師の藤井美香子さん(仮名・61歳)。30年にわたり生活費を1円も入れずパチンコ三昧だった夫から逃げ出し、別居生活を送っていた女性だ。だが、その夫が突然脳出血で倒れ、意識不明で救急搬送されてしまう。人工呼吸器につながれた夫の姿を見ても「めんどくさい」「放置されて死ねばよかったのに」としか思えなかった妻の凄絶な恨みと、夫婦の闇の深さとは……。 ジャーナリストの小林美希氏による『 介護難民400万人時代 2040年 日本型“超高齢社会”の末路 』(朝日新書)の一部を抜粋して紹介する。 ◆◆◆