京都府福知山市老人クラブ連合会(松本和徳会長)はこのほど、内記二丁目の市総合福祉会館で会員を対象にした安心・安全講習会を開いた。講師に招いた福知山署員が、後を絶たない特殊詐欺被害について講話。被害に遭わないためには「犯罪の手口を知り、防犯対策を知って実行する」ことを学んだ。 会員が安心、安全な生活が送れるようにと、毎年開催している研修会。福知山署生活安全課の崎山春美警部補が、日ごろからの防犯対策・詐欺対策をテーマに話した。 府内の特殊詐欺の今年上半期の認知件数は267件(前年同期比95件増)。被害額は約30億円で、昨年一年間の被害額約25億円をすでに超えており、崎山警部補は「過去最悪の状況」と強調した。 特殊詐欺の犯人は、携帯電話を使ったラインのビデオ通話に誘導し、警察官の制服を着用して警察手帳を見せるなどして警察官を装い、「逮捕する」などのワードを出して相手を不安にさせ、言葉巧みに犯人の銀行口座に金を振り込ませるなどの手口を紹介。そこで「知らない電話には出ないことを徹底してほしい」「警察官は電話で『逮捕する』とは言わないし、ラインは使わない」と呼びかけた。 会員のなかには特殊詐欺被害に遭いかけた人がいて、その時の体験談を出席者の前で紹介。市役所職員を名乗る不審者から電話があり、還付金があるため近くの金融機関のATM(現金自動出入機)に来るよう指示があったという。 しかし、午後6時30分ごろという遅い時間帯に電話がかかってきたことを不審に思い、知人に電話したところ詐欺の可能性があることを告げられ、ATMには行かず被害はなかったという。崎山警部補は「他の人に相談したことが良かった」と評価した。 このあと署員3人が、会員の席まで行き、特殊詐欺に利用される国際電話や詐欺に使われた電話番号がかかってこないようにする警察庁推奨のアプリをスマートフォンにインストールする方法を教えた。