1月10日(金)午後3時40分ごろ、法政大学多摩キャンパスに通う学生Aさんは、講義中にふと、後方から「ゴンッ」という鈍い音を耳にする。 思わず振り返ると、そこには丸メガネをかけた無表情の女性が立っている。Aさんは思わず声が出そうになった。その女性がトンカチを持っていて、彼女の近くに座る学生の後頭部からは数滴の血が滴っていたからだ。 それから、女性は表情一つ変えずに周囲の学生を次々と襲っていく。華奢な体型だが、トンカチを大きく振り下ろして、男女関係なく腹や後頭部などを立て続けに殴っていった。 教室内は騒然となり、生徒たちは悲鳴をあげる。身の危険を感じたAさんは、ただ教室から逃げるしかなかったーー。