【08月19日 KOREA WAVE】飲酒運転を止めようとした20代男性が、面識のない40代男性からフライパンなどで激しく殴られ、全治6週間のけがを負った。事件から9カ月が過ぎても、治療費さえ十分に受け取れていないという。 JTBC「事件班長」によると、事件は2025年11月14日夜、韓国南東部・慶尚南道梁山市の飲食店街で起きた。 歩いていた20代の被害者は、酒に酔った40代男性が車を運転しようとするのを目撃した。飲酒運転による事故を心配し、「そんなことをしてはいけない」と声をかけ、運転を思いとどまらせようとした。 しかし、その後の記憶は途切れ、気がついた時には病院の救急室にいた。被害者は周辺の防犯カメラ映像を確認し、初めて何が起きたのかを知ったという。 映像には、飲酒運転を制止された40代男性が被害者を人通りの少ない路地へ連れて行き、フライパンで何度も殴る様子が映っていた。防犯カメラで確認できただけでも9回に及び、暴行の際には路地の壁に血痕が飛び散ったとされる。 被害者が万一に備えて起動していた携帯電話の録音にも、当時の切迫した状況が残っていた。 被害者が「一度だけ、本当に助けてください」と懇願したものの、40代男性は「死ね」などと罵声を浴びせながら暴行を続け、同行者が止めに入ってようやく収まったという。 被害者は眼窩骨折や鼻骨骨折などで全治6週間と診断され、治療費は1000万ウォン(約100万円)を超えた。 警察は事件発生から2日後に40代男性を逮捕した。男の自宅は被害者宅から徒歩3〜5分ほどの距離だったため、被害者は報復への不安を訴え、身柄を拘束した上での捜査を求めた。 しかし、逃亡の恐れがないなどの理由で拘束令状請求は認められなかった。 被害者は多額の治療費負担から、相手側が示した示談を受け入れようとしたが、身柄拘束が認められなかった後、40代男性の態度が変わったという。 男性は「金がない。刑に服す」との趣旨で姿勢を変えた。被害者はその後、民事訴訟でも勝訴したが、裁判所が支払いを命じた金銭もまだ受け取っていないと主張している。 被害者は「事件から9カ月が過ぎたが、まだ一審の期日さえ決まっていない。加害者は裁判所が命じた支払いにも応じず、開き直っている」と憤りを示した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News