酒酔い運転の検挙者増加 厳罰化から1カ月 飲酒運転の実態

7月21日に道路交通法が改正され、「酒酔い運転」について明確な基準値が設けられました。 飲酒運転の罰則は2種類あり このうち「酒気帯び運転」には体内アルコール濃度が呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上という明確な基準値がありましたが、より罰則の重い「酒酔い運転」にはこれまで「正常な運転ができないおそれがある状態」という要件のみで明確な基準値はありませんでした。 そんな酒酔い運転について7月の改正により呼気1リットルあたり0.5ミリグラム以上という基準値が設けられました。 実質厳罰化となった改正から1カ月、県内の飲酒運転の実態を取材しました。 (40代男性) 「少しなら乗っても大丈夫だろうというそういうのが結構増えてきているので、厳しくしても、自分的にはいいんじゃないかと思うんですけどね」 (40代男性) 「実際自分たちが飲んで数値がどれくらい出るかというのは、みなさん知らないと思うので正直(改正について)意識はしてないなと。皆さんそうだとは思います」 (20代女性) 「改正されても変わらない人は変わらないんじゃないかなと思います」 県民からは今回の改正について肯定的な意見もある一方、改正の必要性など疑問を感じる声も聞かれました。 しかし、改正から1カ月県内では酒酔い運転で既に4人が検挙されています。 (宮崎県警 交通指導課 小森誠理事官) 「昨年1年間で6人(酒酔い運転で)逮捕されているということを踏まえるとこの約1カ月で4人という数字は大きいのではないかと思います」 酒酔い運転で検挙された4件のうち3件は車と歩行者、または車同士でぶつかるなどの事故を起こし、逮捕されています。 酒酔い運転の基準値となった体内アルコール濃度呼気1リットル中あたり0.5ミリグラム以上とは一般的にどの程度飲むと検知されるのでしょうか。 (宮崎県警 交通指導課 小森誠理事官) 「体重60キロの人がビールだと大瓶2本程度、日本酒だと2合程度飲んで30分経過した場合、呼気中のアルコール濃度が1リットルにつき0.5ミリグラム以上に達する可能性があります」 (江川琴実記者) 「こちらは飲酒をした場合、どのように周りが見えるかを体験できるゴーグルです」 「実際に付けて歩いてみたいと思います」 一般的な基準値を大きく超えるとされるビール大瓶5本程度を飲酒したときと同じ感覚を疑似体験することができます。 (江川琴実記者) 「この青い線に沿ってこのゴーグルをつけた状態でまっすぐ歩いてみたいと思います」 「まっすぐ歩いていたつもりなんですがだいぶ左に寄ってしまっていますね」 障害物を避けて歩く体験もしましたがぶつかってしまい上手く歩くことができませんでした。 (宮崎県警 交通指導課 小森誠理事官) 「運転する際の認知とか判断、操作というのがどうしても遅れが出てきます。信号を見落としたりとか標識の見落としとか、周りの歩行者に気づくのが遅れて事故を起こすとか考えられます」 去年1年間の飲酒運転による検挙者423人のうち酒酔い運転での検挙者はわずか6人。今回の改正により基準値が設けられたことで警察は今後酒酔い運転の検挙数が増加するとみています。 (宮崎県警 交通指導課 小森誠理事官) 「仮眠をしたから飲酒してから数時間たったからと言ってアルコールが全て抜けているとは限りませんので飲酒運転はしないでいただきたい」 酒気帯び運転の罰則は3年以下の拘禁刑 または50万円以下の罰金酒酔い運転の罰則は5年以下の拘禁刑 または100万円以下の罰金が科せされます。 そして去年県内では飲酒運転が原因の人身事故が34件発生していてこのうち2人が死亡しています。

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