東京女子医科大学・元理事長が、新校舎の建設を巡り、建築士に対し不正な報酬を支払わせ、大学に約1億2000万円の損害を与えた背任の疑いで逮捕されました。 背任の疑いで逮捕されたのは、東京女子医科大学・元理事長の岩本絹子容疑者(78)です。 岩本容疑者は2018年以降、新校舎の建設を巡り建築士に対し、実際には行っていないアドバイザー業務に対する報酬として約1億2000万円を振り込ませ、大学に損害を与えた疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと、建築士に支払われた資金の一部が岩本容疑者にわたり、私的に使われていたとみられています。 岩本容疑者は2023年、卒業生の一部から刑事告発され、警視庁が大学本部や岩本容疑者の自宅などを家宅捜索していました。