2019年に大阪の不動産デベロッパー社長である山岸忍の身に起きた実際の事件を、本人が綴った著書を元に映画化する『負けへんで』(11月13日公開)。このたび、予告編と場面写真3点が解禁となった。 実際の事件をもとに、『空飛ぶタイヤ』(18)、『シャイロックの子供たち』(23)などの本木克英監督がエンターテインメント作品として描く本作。無実の罪で逮捕され、地位も名誉も自らが築いた会社さえも失う主人公の藤堂繁役を内野聖陽が演じる。藤堂を追い詰めていく検事の鈴鳴通子役に松本若菜、藤堂の無実を信じ支え続ける君塚大作役に北村一輝。最強弁護士チームを竜星涼、石丸幹二、藤本隆宏が務め、藤堂の恋人である美奈を美村里江が演じる。脚本は吉川次郎、音楽は岩代太郎が担当する。 解禁された予告編では、藤堂が突然の逮捕によってすべてを奪われた瞬間から、検察の闇に立ち向かうまでの軌跡が描かれる。「消えた30億」をめぐり、取り調べ室で身に覚えのない横領容疑を突きつけられ、長期にわたる拘留中で極限状態に陥る藤堂。鈴鳴のフレンドリーな態度から一転する冷たいまなざしも映しだされ、「敵は検察の闇」というコピーとともに、藤堂が挑む戦いの重さを静かに示す。 起訴されれば99.9%以上が有罪となる日本の刑事裁判。圧倒的不利な状況で藤堂を支える者として、君塚や弁護士軍団の姿が映る。無罪請負人でもある証人尋問のプロ、頭脳派、正義に覚醒する裁判官と、それぞれの個性が鮮やかに立ち上がり、完全無罪を勝ち取るために結集していく。戦いのなか、美奈からの手紙に涙を流し、覚悟を決める藤堂の姿も収められた。一方で、「検察をなめるな!」「私たちの言う通りにしたらいい」「人の人生狂わせる権力持ってるから」と、検事たちが取調室で放つ恫喝も響く。 あわせて解禁された場面写真には、法廷で被告人席に座る万感の思いを浮かべた藤堂、裁判に厳しい顔で挑む藤堂と弁護士軍団、そして藤堂を前に強い笑みを浮かべる鈴鳴の姿がとらえられている。 すべてを失った男は、巨大な権力を相手に完全無罪を勝ち取ることができるのか?逆転劇の行方に期待が高まる。 文/鈴木レイヤ