金の違法採掘で100人超死亡 南アフリカ中北部の廃坑

スティルフォンテン、南アフリカ、1月14日 (AP) ― 南アフリカ中北部のスティルフォンテンにある閉鎖された金鉱で、違法に採掘していた少なくとも100人の作業員が数カ月間、地下の坑道に閉じ込められたまま死亡した。作業員グループ代表が1月13日、明らかにした。その間警察は作業員らを救出しようとしていた。 同代表によれば、北西州の同金鉱では昨年11月、警察が強制的に作業員を退去させようとしたが、"最小でも"100人の作業員が飢餓や脱水状態で死亡したという。 作業員グループが携帯電話で撮影した地下の映像には、布やビニールに包まれた遺体が、地下の坑道に並べられている様子が捉えられている。 10日以降、自治体が主体となって9人の遺体を引き揚げ、13日には警察が生存者26人を救出し、9遺体を収容した。 南アフリカの一部では、採算が合わなくなって閉山された金鉱跡で残された金脈をみつけようと、採掘者グループが違法に立ち入ることは珍しくはない。 問題の金鉱では11月から、地下坑道から作業員らを排除して、鉱山を閉鎖しようとする当局と、これに抵抗する作業員グループが対立を続けていた。 当局によれば、地下の作業員らは逮捕されるおそれがあるため、投降を拒否していたと主張しているが、グループ代表は、警察が脱出用のロープを外したため、作業員が地下に閉じ込められたと反発。 当局は、坑内に何人残っているかは不明だが、百人以上ではないかとみている。 一方の作業員グループによると、問題の鉱山は南アフリカで最も深い鉱山のひとつで、深さ2.5キロで複数の縦坑、多くの階層、迷路のようなトンネルがあるという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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