兵庫県の公安委員会は、指定暴力団「六代目山口組」と「池田組」について「特定抗争指定暴力団」への指定を、7日の期限をもって解除すると決定しました。 また、「六代目山口組」と「絆會」との間に適用されている「指定」についても9月20日までの期限を延長しないと発表しています。 警察によりますと、両組織の抗争とみられる事件が一定期間起きていないことなどを踏まえ判断したということです。 抗争の発端である組織の分裂から11年、なぜ警察は抗争指定を解除したのか? 変わりゆく暴力団の実態を、MBS米澤飛鳥解説委員が解説します。 ■山口組“分裂”から11年…これまでの経緯 抗争の発端は2015年。日本最大の指定暴力団・山口組が分裂し神戸山口組が結成されました。 さらに2年後には、神戸山口組が分裂。一部が、「絆會」(旧「任侠山口組」)や、池田組を結成するなどし、分裂騒動は泥沼化していきます。 2019年には神戸山口組の幹部らが射殺されるなど抗争が激化したことを受け、2020年、大阪や兵庫など6府県の公安委員会は、山口組と神戸山口組をより厳しく取り締まりができる「特定抗争指定暴力団」に指定したのです。 その後、2023年には神戸市長田区のラーメン店で山口組系組長の男性店主が射殺され絆會の幹部が逮捕されるなどし、絆會や池田組との間にも特定抗争指定を適用。3か月ごとに延長してきました。 そうした中、今回は「絆會」「池田組」との間に適用されてきた特定抗争指定が解除されます。 【山口組(兵庫・神戸市灘区 約3100人)との特定抗争指定】 ▼神戸山口組(兵庫・稲美町 約110人):2020年1月〜 ▼絆會(大阪・寝屋川市 約50人):2024年6月〜 →今年9月21日に解除へ ▼池田組(岡山・岡山市 約30人):2022年12月〜 →今年9月8日に解除 ■「特定抗争指定暴力団」指定されれば厳しい措置 特定抗争指定暴力団に指定されると、「抗争による市民への危害を防ぐため」という理由で警戒区域内での以下の行動が制限され、違反行為があれば暴対法違反で逮捕となります。