東京・葛飾区柴又3丁目で1996年9月9日、上智大学4年だった小林順子さん(当時21)が殺害され自宅に放火された事件は、未解決のまま30年がたちました。現場となった自宅跡では事件の起きた9月9日に献花式が行われ、父親の賢二さん(80)や関係者らが順子さんを悼み、事件解決に向けて誓いを新たにしました。 集まった報道陣に対し、賢二さんは「30年を単純に365日を掛けると、その時間は途方もなく長く、1万と九百数十日となります」と語り、30年という月日を「1万と九百数十日」と表現しました。その一日一日、娘の順子さんを思いながら事件解決に向けて活動を続けてきましたが、今年80歳を迎えた賢二さんは「事件解決が先か、私の寿命が先か。そんな疑問も以前にも増して強く感じる。しかし何としても娘の無念を晴らすため、事件解決の活動を続けていく覚悟」とも述べ、残された時間への焦りを明かしました。 警視庁はこれまでに延べ12万人もの捜査員を投入し捜査してきましたが、犯人逮捕につながる有力な情報はまだありません。柴又駅前や亀有駅前ではこの日、亀有警察署の捜査員らが事件について書かれたチラシを配り、情報提供を呼びかけました。亀有警察署の岡本章一署長は「必ずこの事件を検挙したい。どうか引き続き、皆さまからの情報提供をお願いしたい」と訴えています。 ■情報提供先:警視庁亀有警察署 03-3607-0110