意識失い死亡事故か、危険運転致死罪で起訴 無呼吸症候群で全国初か

車の運転中に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響で意識を失い、歩行者をはねて死亡させたとして、東京地検は14日、東京都中野区の無職の男(34)を危険運転致死罪で起訴した。捜査関係者によると、男は重度のSASと診断されながら、治療を中断していたという。 SASの影響による事故で、危険運転致死罪での起訴は全国で初めてとみられるという。 捜査関係者によると、男は今年4月3日午前6時20分ごろ、東京都世田谷区の都道で貨物自動車を運転中、SASの影響で意識を失い、赤信号を無視して交差点に進入。青信号の横断歩道を渡っていた男性(78)をはねて死亡させたとされる。 事故当時、警視庁は、男を過失運転致傷容疑で現行犯逮捕した。その後、容疑を過失運転致死に切り替えて送検し、引き続き任意で捜査していた。 ■重度のSAS 治療を自己中断 警視庁交通捜査課などによると、男は昨年3月ごろ、医療機関で重度のSASと診断された。医師の指示で、睡眠中に鼻や口に装着したマスクから空気を送り込み、気道を確保する「持続陽圧呼吸療法(CPAP:シーパップ)」による治療を始めた。 しかし、男は「マスクの装着が苦しい」ことなどを理由に、同11月に自己判断で通院をやめ、治療も中断していたという。 今年2月から個人で配送業を始めたが、3月には居眠りが原因とみられる物損事故を2回起こしていた。いずれの事故前の睡眠時も、CPAPの機器は使用していなかった疑いがあるという。

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