イスラム教シーア派の聖地で豚肉販売、精肉店主の男に拘禁10年 イラク

【AFP=時事】イラクの裁判所は14日、イスラム教シーア派の聖地ナジャフで豚肉を牛肉と偽って販売していた精肉店主の男に対し、拘禁10年の実刑判決を言い渡した。 イラク最高司法評議会によると、男は今月、ナジャフで豚肉75キロを牛肉と偽って販売していたところを逮捕された。 同評議会は「ナジャフ刑事裁判所は被告に対し、食用に適さない肉を販売した罪で拘禁10年の実刑判決を言い渡した」と発表した。 イスラム教は豚肉を「不浄」とみなして食用を禁止しているが、イラクはイスラム教徒が95~98%を占める一方、キリスト教徒やユダヤ教徒も存在し、豚肉の販売を明示的に禁止しているわけではない。 裁判所は今回の判決の根拠として、「人の食用に適さない犬やロバ、その他の動物の肉」の販売を違法とした1998年の法律を適用した。 ナジャフには、イスラム教の預言者ムハンマドの従弟で娘婿でもあり、イスラム教の第4代正統カリフかつシーア派初代イマームでもあるアリー・イブン・アビー・ターリブの霊廟があり、世界中から毎年数百万人もの巡礼者が訪れる。 精肉店主が逮捕されたニュースはソーシャルメディアで注目を集め、食品の安全基準強化を求める声が上がる一方、「ここがナジャフだ」というキャプションを添えて豚のユーモラスな動画を共有する投稿も相次いだ。 ナジャフの住民でだまされた客の一人、アフマド・アルマンスーリさんはAFPの取材に対し、「この数年間、牛肉や羊肉よりも豚肉を多く食べていたかもしれない」と冗談交じりに語った。 アルマンスーリさんはこの精肉店主が「極めて上質な」肉を相場よりも安く売っていたことから、常連として通っていたという。 「豚肉を販売した容疑で彼が逮捕されたと知った時は本当に驚いた」とマンスーリさんは振り返った。【翻訳編集】 AFPBB News

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