愛あるいじりのつもりだった…。SNSで部下をからかって逮捕…原因は加害者側と被害者側の<認識のズレ>

「SNSで投稿を拡散しただけ」「飲み会に誘っただけ」「会社の資料を家に持ち帰っただけ」…どれも悪気なくやってしまいがちな行動です。しかし「何気ない判断が懲戒処分や損害賠償、さらには刑事事件へ発展することがある」と語るのは、元千葉県警刑事・森雅人さんです。そこで今回は森さんの著書『これだけで、逮捕 「知らなかった」では済まされない29の落とし穴』より一部を抜粋し、実際の事件や判例をもとにお届けします。 * * * * * * * ◆事件ファイル SNSで部下をからかって逮捕!? 「実名じゃないから、おもしろく書いてもいいよね」 部署内の若手社員とのやり取りを自身のSNSアカウントに投稿していた男性。内容は、部下の失敗や言い間違いを「天然すぎる」「仕事できないのに口だけは達者」などの表現とともにおもしろおかしく紹介するもので、実名は出していなかったものの、部署名や業務内容、特徴的なエピソードが含まれていた。本人は「愛のあるいじり」「職場の雰囲気を伝えたかっただけ」と認識していた。 しかし、その投稿を見た社内関係者から「誰のことかわかる」と指摘が入り、部下本人も精神的苦痛を訴えた。投稿は削除されたがスクリーンショットが残っており、会社は内部調査を実施。結果として、特定可能な形で社会的評価を低下させる内容を公開したとして、名誉毀損罪の疑いで書類送検された。 ココがアウト!名誉毀損罪/侮辱罪 「誰のことか特定できる状態」で部下をSNSで嘲笑・評価を低下させる投稿をする。 「いじり」は当人同士の中で完結しなければ、アウト!

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