チャンピオンシップ第8節、ミルウォールとウェストハムの一戦は2-2のドローに終わった。 “ドッカーズ・ダービー”と呼ばれ、英国で数あるダービーマッチのなかでももっとも激しく恐ろしいと言われる一戦。過去にはサポーターが刺されるなどの傷害事件も起きている。両クラブは長年同じディビジョンに在籍していなかったことで、14年ぶりの開催となった。 前半はホームのミルウォールが2点を先行したが、後半に入りウェストハムは反撃を見せて2点を返す。得点を挙げたウェストハムのモハマドゥ・カンテがレッドカードで退場となり、やはり激しい戦いとなったが、試合は混乱をきたすことなく終了した。 このダービー開催にあたり、警察は約400人の機動隊装備の警官を警備にあたらせていた。また、騒動を阻止するために職務質問権限を特別に強化したと『Evening Standard』は伝えている。 これは1994年刑事司法および公的秩序法60条に基づくもので、警官の職務質問や所持品検査の権限を強化する。通常は職務質問を行う際に、犯罪に関わっているという合理的な疑いが必要になるが、この60条が発令された地域、時間に限って自由に職務質問、所持品検査、車両の捜索を行うことができる。この試合で適用されたケースでは、午後8時まで有効となっていた。 この権限強化により、警察官への暴行、車間距離不保持、酩酊状態でのスタジアムへの入場または入場未遂などで6人が逮捕されたという。試合は土曜日のランチタイムキックオフだったが、午後4時の時点で逮捕された6人はまだ拘留されていたようだ。 ロンドン警視庁は、大きな混乱なく試合を終えることができたと発表している。 「ドッカーズ・ダービーがロンドン南東部で大きな混乱なく開催され、観戦に訪れたファンは安全に試合を楽しめるよう尽力してくれました。現場の警察官、そしてミルウォールとウェストハムのサッカークラブの協力者の皆様に感謝いたします」