「この国の法がすべて崩れた」韓国・尹錫悦大統領を内乱の疑いで身柄拘束…取り調べに対し“供述拒否"で徹底抗戦の姿勢 現職大統領として史上初

韓国で混乱が続く中、15日、現職の大統領が初めて拘束されました。 今後、逮捕状が請求される見通しで、事態がさらに大きく動きそうです。 韓国国民に「残念ながら、この国の法が全て崩れました」と訴えた尹錫悦(ユン・ソンニョル))大統領。 内乱を首謀した疑いで、15日午前10時半ごろ拘束されました。 韓国で現職の大統領が拘束されるのは初めてのことです。 発端は、尹大統領が12月に行った非常戒厳宣言でした。 韓国の合同捜査本部は、国内に混乱を招いたなどとして1月3日に尹大統領の拘束を試みますが、大統領警護庁の抵抗に遭い失敗。 ここから10日以上がたった15日午前5時過ぎ、大統領の公邸周辺には捜査当局の車両が到着したとの一報が入りました。 公邸入り口には与党議員や弁護団が到着し、捜査当局の行く手を阻んでいました。 大統領警護庁などもバリケードを築き抵抗。 しかし捜査員らは、バリケードを取り除き敷地内に入り、午前10時半過ぎ、尹大統領を拘束したのです。 尹大統領は拘束直前にメッセージ動画を公開しました。 拘束された尹錫悦大統領: 不祥事の流血事態を防ぐために、一応、不法捜査ではありますが、捜査本部の要請に応じることにしました。しかし私は捜査を認めているわけではありません。 普段と変わらない口調ながら、争う姿勢を見せた尹大統領。 しかし、12月に弾劾訴追案が可決した際の様子と比べると、ノーネクタイでシャツにもしわが見えます。数十日間、大統領公邸にこもっていたからでしょうか。 合同捜査本部は200ページに及ぶ質問書を用意し取り調べを行っています。 しかし、尹大統領は供述を拒否しているということです。 捜査本部は今後48時間以内に逮捕状を請求する見通しです。

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