ミサイル手にした金正恩のそっくりさん…アジア大会での南北戦騒がせた男の正体

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に変装したそっくりさんが2026愛知・名古屋アジア大会の会場に現れた。 国際政治イベント会場で金委員長の姿で現れ注目された中国系オーストラリア人の政治活動家「ハワードX」が21日に女子サッカー南北戦が開かれた静岡県袋井の静岡スタジアムに金委員長特有のヘアスタイルと人民服姿で現れた。 香港出身で40代半ばの音楽プロデューサーというハワードXは2018年にシンガポールでの朝米首脳会談当時にトランプ米国大統領のそっくりさんと「偽首脳会談」を演出し世界的な話題を集めた。彼はその後も各種政治イベントとデモ現場に登場し、独裁風刺のアイコンとしての位置を確立した。 彼は2011年に金委員長が後継者として初めて登場した時に「自分と似ている」と感じたとし、その後スーツを着た写真を交流サイト(SNS)に投稿し、そっくりさんとしてパロディ活動を本格化した。 ハワードXが北朝鮮応援団の席に近付くと、万一の衝突を懸念した警察が彼を制止した。警察により他の場所に移動させられる間も彼は北朝鮮応援団に向かって手を振った。 ハワードXは在日朝鮮人が北朝鮮に洗脳されたとし、「洗脳をぶち壊そうとしている」と主張した。彼はメディアに「日本に住む『北朝鮮』の人たちに会いたかった。彼らは日本に住みながら北朝鮮の学校に通い、あらゆるプロパガンダとたわごとで北朝鮮に洗脳されている」と話した。 「在日朝鮮人の立場では『祖国の最高指導者』を戯画化する方式で侮辱されたと感じるかもしれない」という指摘には、「侮辱するのでなく、枠を破ろうとするもの」とした。その上で「きょう私を見た人がインターネットやSNSで私を見つけて笑うだろう。私たちに必要なのはそういうことだ。指導者を見て笑う時、あらゆる恐怖が消える」と話した。 金委員長のヘアスタイルに関する質問には「ぞっとする。金正恩はファッション感覚がめちゃくちゃ」と答えた。 そっくりさん活動を15年続けている彼は、2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪でも会場を訪れた。北朝鮮応援団の前に現れたこともある。 彼は北朝鮮応援団の反応に対し「一部はどうしてあんな真似ができるのかという風だったり、ある人はショックを受けた表情だった。笑う人もいた。こうした扮装で洗脳を破ることができるという証拠」と話した。 ハワードXはこの日、「金正恩がロシアに軍隊を送りウクライナ人を殺している。北朝鮮はスポーツ大会から締め出すべきだ」と強調した。ウクライナ侵攻後にロシアとベラルーシが大会出場を制限されたように、同じ戦争に軍を送った北朝鮮もやはり同じ制裁を受けるべきだとした。 ハワードXはそっくりさんとして活動しながら苦労もしている。2014年に香港でデモに参加して逮捕された彼はその後、身の安全を理由にオーストラリアに移住した。2019年のベトナム・ハノイでの朝米首脳会談当時には現地警察により追放され、北朝鮮要員に尾行され暴行を受けた経験もあると打ち明けた。

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