広島 新井監督続投 松田オーナー明言「新井しか思いつかなかった」来季5年目 若手育成の手腕評価「もっと無邪気にやってもいい」

「広島2-1巨人」(22日、マツダスタジアム) 広島の新井貴浩監督(49)が来季も続投することが22日、決まった。広島市内で取材に応じた松田元オーナー(75)が「来年もやってもらう」と明言。来季が就任5年目となる指揮官は「託していただいたので、自分がやるしかない」と覚悟を語った。今季は序盤から苦戦し、借金20を抱えて最下位に低迷。21日には3年連続のBクラスが確定した。グラウンド外では「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物を巡る騒動も噴出。難局を乗り切るために、現体制で一枚岩になることが最善と判断された。 全幅の信頼を寄せられた。松田オーナーは新井監督について「来季もやってもらう。チーム一丸となって戦える監督は、新井しか思いつかなかった」と力を込めた。世代交代の過渡期に差しかかり、「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物を巡る騒動でも揺れたチームをまとめ上げられるのは、現指揮官を置いて他にはいないとの判断だった。 オーナーの信託を受けた新井監督は試合後「託していただいているわけだから、自分がやるしかない。頑張るしかないという覚悟」と言葉に決意を乗せた。待ち受けるのは今以上に険しい道かもしれない。それでも「自分がやるしかないと思うし、自分しかできないと思う」と強調した。 監督就任1年目の2023年は2位に導いた。24年は9月上旬まで首位につけたが、その後の急失速で4位。25年は5位で終えた。今季は開幕3連勝の貯金を吐き出して以降、借金生活が続き、最下位に沈んでいる。 今年1月には元選手が指定薬物「エトミデート」を使用した疑いで逮捕され、2月に契約解除となった。7月には矢野と前川が広島県警の家宅捜索を受けるなど、グラウンド外で起きた問題への対応にも追われる事態となった。一連の騒動の責任を感じ、新井監督は球団に辞意を伝えたが、球団側は慰留。続投することが決まった。 松田オーナーは2年目の佐々木、育成出身の佐藤啓、この日の試合でサヨナラ犠飛を放った勝田らを念頭に若手育成の手腕を評価。「もっと無邪気にやってもいい。(監督就任)1、2年目の雰囲気でやってほしい」と新井監督の背中を押した。球団も課題の得点力不足解消へ最大限のバックアップをしていく方針を示している。 3年連続のBクラス確定から一夜明け、この日の本拠地は3万人超の観客で満員に膨れ上がり、延長戦の末にサヨナラ勝利を収めた。試合前のメンバー表交換の際には、グラウンドに姿を見せた新井監督へ「頑張れ!」という声援が飛んだという。「『よし、やるぞ!』『頑張るぞ!』という気持ちにさせていただいた」。鯉党の声が将を奮い立たせた。 5年目へと進んでいく行く新井カープ。チームが一つとなり、激流に立ち向かい、そして乗り越え、輝かしい未来をつかみ取る。

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