水迫畜産の食品偽装事件の続報です。指定された等級よりランクの低い牛肉を使い、現金をだまし取った疑いで再逮捕された元取締役について、鹿児島地裁は前回逮捕の時は認めなかった身柄の勾留を認めました。複数の警察関係者は、被害金額の大きさが判断材料になったのではとの見方を示しています。この事件は鹿児島県指宿市の畜産加工会社、水迫畜産の元取締役、水迫政輝容疑者(55)が業者から指定された等級よりも低い等級の牛肉を使った商品をふるさと納税の返礼品として納品し、現金約6350万円をだまし取った疑いで逮捕されたものです。水迫容疑者は3日、身柄を鹿児島地検に送られ、地検によりますと、鹿児島地裁はその日のうちに身柄の勾留を認めたということです。2026年8月に鹿児島県産と偽り、県外産の牛肉を納品した疑いで逮捕された際には勾留が認められておらず、判断が分かれたことについて、複数の警察関係者は今回の事件で立件した被害額が、前回を大幅に上回ったことが要因ではないかとの見方を示しています。警察の調べに対し、水迫容疑者は「黙秘します」と話していて、警察は水迫容疑者が等級の低い牛肉を使用することで差額分の利益を得ようとした可能性があるとして、動機や余罪などを調べています。今回、勾留が認められた詐欺事件について見ていきます。前回の水迫容疑者の逮捕容疑は産地偽装で、今回は肉質の偽装が疑われています。こちらは牛肉の品質を示す目安となる格付けを示した表です。牛からとれる肉の割合を縦のA~C、そして肉質を5~1で分類し、「A5」が最高、「C1」が最も低い等級となっています。今回の事件では最も悪質なケースとして、A5等級としている商品に、最低のC1を含む異なる等級の牛肉を半分以上混ぜた商品を納品していたということです。混ぜられた牛肉にはA5等級の半額以下の肉も含まれていました。警察の調べに対し、黙秘している水迫容疑者。身柄を勾留され、今後、この大規模な食品偽装事件がどう進展していくのか、注目されます。