高齢女性の鍬(クワ)にあたってケガしたように装い、「わしは目が悪いさかいに危ないやないか」などと言って、2万円をだまし取った疑いで男が逮捕されました。 詐欺容疑で逮捕されたのは、滋賀県長浜市の無職・八木正敏容疑者(57)です。 警察によりますと、八木容疑者は去年11月、長浜市内の路上で畑作業中の87歳の女性が置いていた鍬に、接触していないにもかかわらず、ケガをしたかのように装い、女性から2万円を奪った疑いがもたれています。 女性は、八木容疑者が太ももをさすりながら「こんなぎょうさん道路に鍬を出しといたら危ないやろ。わしは目が悪いさかいに危ないやないか」と言われ、治療費として現金を渡したということです。 八木容疑者は取り調べに対し、「お金を貰ったことは間違いないが、騙していない」と詐欺容疑を否認しています。 警察には、同じような相談が5件寄せられていて、いずれも高齢女性が被害に遭っているということです。