捜査名目で1500万円 特殊詐欺 三重・多気の70代女性が被害

三重県警松阪署は8日、多気郡多気町に住む無職の70代女性が偽の警察官らにだまされ、現金計1500万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。 同署によると、7月ごろ、女性宅の固定電話に通信事業者を名乗る者から電話があり、「あなた名義の携帯電話番号が薬物の組織犯罪に使われている。(携帯電話は)不正契約だから警察官に代わる」などと言われた。その後、電話を代わった中央警察署の「たかみや」を名乗る者から、「犯人のヤクザを逮捕して家宅捜索したところ、あなた(女性)名義のキャッシュカードが出てきた。犯人は『あなたからもらった』と言っている」「あなたに400万円を渡しているとも言っている」などと告げられた。 女性は身に覚えがないと否定したが、「たかみや」から「中央警察署に来るように」と求められた。女性が遠方のため行けないと伝えると、「在宅で取り調べる。特別調査を検察官にお願いするように」などと言われた。 7月16日以降、女性は検事の「こくぶ」を名乗る者と携帯電話でやり取りを続け、「身の潔白を証明するため資金を調査する。預金を下ろして自宅で保管するように」と指示された。 さらに、「LINE」で東京地方検察官の「石原聡」を名乗る者から、「現金を預かって調査する。7月31日に多気町の公園駐車場に現金を持ってくるように」と指示された。女性は金融機関ATMから複数回にわたってお金を引き出して準備。指示された当日、現場に現れた金融庁職員の「ふじなみ」を名乗る男に現金500万円を手渡した。その後も、8月18日に585万円、同27日に415万円を渡し、計1500万円をだまし取られた。 「ふじなみ」を名乗る男は20代ぐらいで、身長約165センチ、細い目で、少し長めの黒髪、黒色のような手提げかばんを持っていたという。 その後、「返還される」と説明された現金が一向に戻ってこず、相手とも連絡が取れなくなったことなどから、詐欺被害に遭ったことに気付いた。9月18日に同署に相談。同署では特殊詐欺と判断し、10月8日に被害届を受理した。

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