長崎県西海市の元市議、田崎耕太さん(44)が13日、記者会見を開き、8月に窃盗容疑で逮捕され県警の取調官に「泥棒の言うことは信じない」などと言われたとして、「主張が全く受け入れられず苦しい思いをした。名誉を取り戻したい」と訴えた。 県警は8月、経営する訪問介護事業所の利用者の口座から現金を引き出し盗んだとして窃盗容疑で逮捕。22日間の勾留後、長崎地検は9月に処分保留で釈放し、今月8日に不起訴処分とした。田崎さんは「引き出したことに間違いないが、利用者に頼まれた」と一貫して容疑を否認した。 取り調べを担当したのは時津署の取調官。田崎さんは「被疑者ノート」に記録しており、「子供が心配でしょう、認めないと恥ずかしい」「政治生命は終わった」などと言われたと記している。 田崎さんの勾留中に代理人弁護士が県警に対し、取り調べに関する苦情申出書を提出。県警は取材に「取り調べが適切だったか調査する」としている。 田崎さんは釈放後、特別公務員暴行陵虐などの容疑で複数の時津署員に対する告訴状を長崎地検に提出。記者会見では「時津署の捜査は自白を迫るものだった」と主張した。 地検は告訴状の受理について「回答を差し控える」としている。【添谷尚希】