ペットショップで獣医師の資格がない店員が販売用の犬猫に注射したとして、大阪府警生活環境課は14日、獣医師法違反容疑で全国でペットショップを展開する「Aペット」(堺市中区)の代表取締役、天見恭之(あまみ・ちかつな)容疑者(42)=大阪市浪速区湊町=ら同社の男女4人を逮捕した。認否を明らかにしていない。同課によると、Aペットは3月時点で、大阪や東京など12都府県で44店舗を運営。府警は本社や店舗など26カ所を家宅捜索し、投薬マニュアルなどを押収した。マニュアルを基に組織的に指示を出していたとみて実態解明を進める。また、同課はこの日、医薬品医療機器法違反容疑でいずれも獣医師で、茨城県龍ケ崎市の「ジョイ診療所」代表取締役、埜田博実(のだひろみ)容疑者(78)と取締役、峯苫稔三(みねとまとしみ)容疑者(79)を逮捕。両容疑者はAペット側から依頼を受けて製薬会社に医薬品77点を発注し、Aペット側に計約43万円で販売した疑いがあるという。天見容疑者らAペット側4人の逮捕容疑は共謀の上、昨年1月~今年1月、大阪市や大阪府東大阪市の計4店舗で、店員が獣医師の資格を持っていないのに、販売用に飼育していたチワワやラグドールなど犬猫計9匹に計11回、薬剤を注射したとしている。投与されたのは下痢や嘔吐(おうと)に効果があるとされる感染症用の薬だった。9匹のうちロングコートチワワが注射を受けた翌日に死ぬなど7匹が注射後に死んだが、もともと体調不良だったため、注射との因果関係は不明という。今年1月、店の関係者から府警布施署に「獣医師の資格がない者がウイルスに感染した犬に注射した」と相談があり、発覚した。