富山市の奥田交番襲撃事件の差し戻し裁判は、きょう4回目の公判が富山地方裁判所で開かれました。差し戻し前の一審でも示された被告の取り調べ中の録音が証拠として採用され、被告は目を閉じながら自らの供述音声を聞いていました。立山町の元自衛官・島津慧大被告(30)は2018年6月、富山市の奥田交番に刃物を持って押し入り、当時の交番所長を刺し殺して拳銃を奪い、近くの小学校前にいた警備員を射殺したとして、強盗殺人の罪に問われています。5年前の一審で富山地裁は、「強盗殺人罪」ではなく「殺人」と「窃盗」の罪にあたるとして、島津被告に「無期懲役」の判決を言い渡しましたが、その後控訴審や上告審で審理が差し戻されました。最大の争点は、島津被告が交番を襲撃する前から拳銃を奪う意思があったのか、「強盗殺人罪」が成立するかどうかです。きょうの公判では検察側が、2018年10月に録音された島津被告の再逮捕時の取り調べの音声を証拠として再生しました。島津被告は取り調べの音声で「拳銃が欲しくてそうしたというのが、真実に近い」と話し、交番を襲撃する前から拳銃を奪う意思があったとする供述をしていました。一方弁護側は、再逮捕前の2018年8月、病院で面会した際の音声を再生しました。その中で島津被告は「自分が生き残ったので、次の警察官との戦いがあると思ったので、拳銃を奪った」と話し、警察官を殺害した後に拳銃を奪う意思が生じたと受け取れる発言をしていました。島津被告は自らの供述の音声を目を閉じながら聞いていました。次の公判はあさってで、判決は12月8日に言い渡される予定です。