「愛知県から仕入れている」とうたって中国産のウナギを提供したとして、京都府警は20日、ウナギ料理店「土井活鰻(かつまん)」の男性経営者(54)を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))の疑いで逮捕した。府警は、外国人観光客らでにぎわう観光地で、国産に誤認させる方法でウナギの提供を続けていたとみている。 逮捕容疑は2025年7月、京都市伏見区の伏見稲荷(いなり)店で、メニュー表に「全国でも有数のウナギの産地である愛知県一色町から、厳選して仕入れております」などと表示し、中国産のウナギを提供するなどしたとされる。「表示内容について、私は産地偽装とは思っておりません」と容疑を否認しているという。 府警生活保安課によると、経営者は愛知県内の業者からウナギを仕入れていたが、実際の産地は大半が中国だったという。25年は直営店だけで計約2億2300万円の売り上げがあり、府警はそのうち約2億2220万円分に中国産を使っていたとみて調べている。 25年3月に情報提供があり、関係先を家宅捜索していた。経営者は、伏見稲荷店と祇園八坂店の直営2店舗の他、関連法人が運営する金閣寺店や嵐山店など主要な観光地で店舗を展開。海外サイトでも紹介され、外国人観光客も多かったとみられる。 毎日新聞の記者は家宅捜索後の26年5月、伏見稲荷店を訪れていた。記者がウナギの産地について尋ねたところ、女性従業員は「仕入れ先は愛知なんですが、国産だったり中国産だったり、ケース・バイ・ケースです」と説明していた。【大東祐紀】