ソウル・江南のビル放火で逮捕の男 動機は特許事務所への逆恨みか

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市江南区で20日正午ごろ、ビル2棟で相次ぎ火災が発生し、計19人が負傷した。警察は午後4時過ぎ、放火容疑で70代の男を逮捕した。男は商標登録の海外出願手続きを巡り、特許事務所に不満を抱き、犯行に及んだことが分かった。 消防によると、午前11時50分過ぎに同区駅三洞のビルの3階から出火。1人が心停止の状態で病院に搬送されたほか、10人が負傷した。正午過ぎには近くのビルの4階で火災が発生し、8人が負傷した。 聯合ニュースの取材によると、男は放火したビルに入る特許事務所に商標登録を依頼していた。 特許事務所は、男が商標登録を依頼した外国の制度上、電子登録証しか発行されないと説明していた。しかし、男は「紙の登録証」を要求し、「弁理士が商標を盗もうとしている」と疑っていたという。 男は逮捕後、ソウル・水西警察署に移送された際、報道陣から犯行の動機を問われ、「特許事務所が詐欺を働いたからだ」と大声で答えた。「恨みがあったのか」という質問には、「2000年に私が特許を出願したが、(特許事務所に)だまされた」と述べ、特許事務所から届いた携帯電話のショートメッセージの内容を印刷した紙を見せながら、報道陣に対し写真を撮るよう促した。 また、犯行の準備期間については「3日ほど前から」と答えた。「被害者に伝えたいことはないか」という質問には、「(特許事務所に)今後は詐欺を働かないよう伝えてほしい」と話した。 男はこの日午前、ソウル市内の自宅付近で、可燃性物質が入っているとみられるプラスチック容器2個を両手に持って移動する姿が、防犯カメラに捉えられていた。 その後、プラスチック容器を持って最初に放火したビルに入る姿も防犯カメラに映っていた。 警察は火災発生直後から放火の可能性に重点を置き、男の足取りを追跡した。放火から約4時間後の午後4時16分ごろ、東廟前駅付近で男を緊急逮捕した。 男は2022年にも、今回放火した2棟のビルを訪れ、放火を試みた疑いで逮捕されていた。 警察は、男が放火したビルにはいずれも特許事務所があることから、特許関連の問題に不満を抱いて犯行に及んだとみて、動機などを詳しく調べる方針だ。

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