オーストラリアのシドニーに住む29歳の男が、生成人工知能(AI)「クロード」とのチャットで保育施設で銃乱射事件を起こすと予告したとして、脅迫などの目的で通信サービスを使用した疑いで逮捕され、同罪で起訴された。豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが19日報じた。裁判所は保釈の判断に先立ち、男の精神状態を病院で評価するよう命じた。同紙によると、男はクロードとのチャットで、シドニー南部の自宅近くの保育施設で「複数の子供を銃撃する意向」を示したとされる。国際刑事警察機構(インターポール)が地元当局に通報し、18日に逮捕されたという。19日の裁判所での審理では、男がクロードとのチャットで、昨年12月にシドニー郊外のボンダイビーチで15人が死亡した銃乱射事件の被告の名前に言及していたことも判明した。検察側は同事件と同じく重大な結果につながる恐れがあるとし、保釈に反対した。一方、弁護側は、男が耳の感染症について複数の医療従事者から異なる診断を受け、クロードに相談していたと説明。ストレスやいらだちから激しい言葉を発しただけで、本気の発言ではなかったと主張した。豪州に17年以上住んで犯罪歴もなく、当局が押収した電子機器から過激思想を示す証拠は見つからないはずだと訴えた。(桑村朋)