「お金は支払うつもりだった。万引きではない、無断持ち出しです」そう容疑を否認する女の財布に入っていたのは、わずか数百円でした。10月20日夜、高知市のスーパーマーケットで、食料品や鍋など合わせて2万4千円分あまり、計35点もの商品を万引きしたとして、62歳の無職の女が現行犯逮捕されました。高知警察署の調べによりますと、女は、20日午後7時ごろ、高知市内のスーパーマーケットで、納豆や卵などの食料品をはじめ、水筒、鍋、入浴剤など、合わせて35点、販売価格にして合計2万4068円分を万引きした疑いが持たれています。被害の規模は、一人で持ち出すにはあまりにも不自然な量でした。店舗内で巡回中だった私服警備員が、女の不審な動きをマーク。買い物カートに載せた買い物かごの中に、あらかじめエコバッグを広げておき、そこに未精算の食料品や、水筒、果ては鍋といったかさばる日用品まで、次々と直接詰め込んでいったといいます。女はそのままバッグの口を縛り、会計を一切することなく、平然とした様子で店舗の外に直行。その様子をすべて監視していた私服警備員が、店外に出たところで声をかけ、身柄を確保して高知署に通報しました。駆けつけた警察官が、未精算の商品が詰まったエコバッグを確認したほか、店内の在庫状況などを総合的に裏付けし、女をその場で現行犯逮捕しました。警察の調べに対し、女は「代金は支払うつもりだった。万引きではない。無断持ち出しです」などと容疑を否認する供述をしているということです。しかし、逮捕直後に警察が女の所持金を確認したところ、財布の中にはわずか数百円ほどしか入っておらず、クレジットカードや電子マネー、ポイントカードなども一切持っていませんでした。警察は、最初から支払う意思のない計画的な犯行とみて、詳しい経緯や余罪の有無について裏付け捜査を進めています。