糖尿病の治療薬である「マンジャロ」などを不正に販売したとして、東京・新宿区にある薬局の責任者の女ら2人が警視庁に逮捕されました。専門家は、こうした不正な販売が「薬の供給不足を招く」と指摘しています。糖尿病の治療薬である「マンジャロ」。食欲を抑える働きがあることから、本来の目的とは異なる「やせ薬」として使われるケースが相次いでいます。実際に「ダイエット目的」で使用したという女性は…実際に使ったことがある女性「1か月半で12キロ(痩せた)。(半年で)80キロから今、60キロ。20キロぐらい(痩せた)。ルッキズムな世界だから、可愛くなるために」マンジャロは嘔吐や下痢といった副作用が出るリスクもあり、日本肥満学会によると、減量目的で使用した際に救急搬送や入院に至る例が国内外で報告されています。不適切な使用が問題となるなか、警視庁は、ダイエット目的でマンジャロの購入を希望する日本人の女性に不正に販売するなどしたとして、新宿区にある「First Beauty薬局」の責任者・王沛容疑者(40)ら2人を逮捕しました。王容疑者らは、SNSを通じて処方箋がない客にマンジャロなど、少なくとも70種類の処方薬を販売していて、客の半数は外国人旅行者だったということです。街では日本の薬に対してこんな声が…台湾から来た観光客「日本の薬は品質がとてもいいんです。日本へ行くなら『ついでに買ってきて』と、頼まれることが多いですね」しかし、専門家は外国人旅行者への不適切な処方は注意が必要だといいます。日本糖尿病学会専門医 福田正博氏「基本的にこういうお薬は、やはりフォローアップするのが非常に大切で。海外の方がぽっと日本に来て、そのまま本国にたくさん持って帰るのは危ない」さらに、マンジャロなどの不正な販売が『薬の供給不足』を招く懸念があると指摘します。日本糖尿病学会専門医 福田正博氏「少し前には実際になかなか手に入らなくなったことがあって、使っている方、新たに必要な方に使えない状態がしばらく続いたことがある。またそういうことに陥る可能性は大いにあろうかと」警視庁は、王容疑者らが違法な販売を繰り返し、およそ2年間で6500万円ほど売り上げていたとみて捜査しています。