大分大学元教授の背任事件 同医療法人の「理事」兼務、法人の利益図る目的で病理標本を無償作製か

大分大学医学部の元教授が医療法人理事長と共謀し、大学におよそ3400万円の損害を与えたとして逮捕された背任事件で、元教授は当時、同医療法人の「理事」を兼務していたことがわかりました。また、警察は27日夕方、大分大学・・・を家宅捜索し、容疑の裏付けを進めています。■容疑者は相手方医療法人の理事も兼務この事件は、大分大学医学部の元教授で医師の村上和成容疑者(68)が、県内で診療所を経営する医療法人の男性理事長(54)と共謀。大学職員に学内の設備を使って病理標本4583件分を作らせ、費用の支払い措置をとらずに対価およそ3400万円を免除させて大学に損害を与えたとして逮捕されたものです。警察によりますと、村上容疑者は教授だった2022年4月から2023年3月にかけて、同医療法人の利益を図る目的で犯行に及び、無償で作製された標本は、理事長が運営する診療所での診断に使われていたということです。村上容疑者は当時、大分大学の消化器内科の教授を務める一方で、この医療法人の「理事」を兼務していたこともわかりました。■胃がんとピロリ菌研究の第一人者大分大学医学部は、全国に先駆けて胃がんとピロリ菌の研究を進めてきたことで知られています。村上容疑者は長年にわたり消化器内科の教授としてこの研究に携わり、専門学会の理事長を歴任するなど、専門分野の第一人者として活動していました。今年3月に大学を退職したあとも「特別教授」の称号を得ていました。■理事長からも事情聴取、金銭授受の有無を捜査警察は今年9月に大学側から告訴状を受理して捜査を進めていて、村上容疑者の認否は明らかにしていません。警察は、共謀した医療法人の男性理事長からも任意で事情を聴く方針で、両者の間で金銭のやり取りがなかったかなど、詳しい経緯について捜査を進めています。今回の逮捕を受け、大分大学の北野正剛学長は「誠に遺憾。捜査に全面的に協力し、厳正に対処します」とコメントしています。

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