ネタニヤフ首相「選挙は盗まれた」 トランプ流の不正選挙主張を展開

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、総選挙でアラブ系政党が不正を働いたと主張し、捜査を要求した。開票途中の集計では、首相率いるリクードを中心とする陣営は政権樹立に必要な議会の過半数を確保できていない。ネタニヤフ首相率いるリクードは10月28日の声明で、アラブ系政党が買収や脅迫、暴力、偽造、使用が禁止されたソフトウエアの利用などによって有権者を動員したと主張した。リクードは数百件の証言や証拠を警察、国内治安機関シンベト、中央選挙委員会に提出するとしている。声明は「イスラエルの選挙は、テロリズムやユダヤ人国家の消滅を支持するアラブ系政党によって盗まれた」と訴えた。リクードは、アラブ系政党ラアムの投票用紙と現金が入った封筒が数千枚見つかったほか、同一人物による複数回の投票や有権者数と投票数の不一致があったと主張している。イスラエルのニュースサイト「タイムズ・オブ・イスラエル」は27日、リクードが投票開始前から、ネタニヤフ首相が勝利できなかった場合にアラブ系地域の選挙結果に異議を申し立てる準備を進めていたと報じた。現地テレビ局チャンネル12によると、党内では2020年の米大統領選でトランプが展開した不正選挙の主張になぞらえる議論もあったという。一方、イスラエルのニュースサイトYnetによると、警察は27日、南部ネゲブ地方で有権者を買収し、アラブ系政党ラアムへの投票を促そうとした疑いで男性3人を逮捕した。容疑者らは不正を否定しており、ラアム側も政治的な動機による摘発だと反発している。

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