「別れようとは思わなかった?」腹を立て自転車に「放尿」した男性を支え続ける婚約者、法廷で明かした思い

被告人は犯行の動機について、「衝動的に」と何度も口にした──。自宅マンションの駐輪場で、自分の自転車に倒れかかっていた他人の自転車に腹を立て、そのサドルに射精や放尿を繰り返した。被告人には前科があったが、それも犯行の抑止力にはならなかった。弁護人は検査結果などをもとに、被告人にはADHD(注意欠如・多動症)の傾向があると主張した。大阪地裁は10月22日、器物損壊、窃盗、住居侵入の罪に問われた30代男性に対し、拘禁刑2年6カ月、執行猶予4年(求刑・拘禁刑2年6カ月)を言い渡した。前科のある被告人に対する執行猶予判決は、甘いと感じる人もいるかもしれない。しかし、法廷で明らかになったのは、被告人を二度と犯罪に向かわせまいとする婚約者や勤務先の懸命な姿勢だった。刑罰か、それとも支援か。再犯を防ぐために何が必要なのかを考えさせられる裁判だった。(裁判ライター・普通)

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